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色のイメージ違いを防ぐには

2022/07/15

こんにちは、「フラリカ」スタッフOです。

地元小学校の近くに新築住宅が建ったのですが、外壁がちょっと珍しいくらいの濃い紫色。
さながら沖縄の紅芋タルトを思わせる色味で、これがひときわ目立つんです。

このお宅はもと駄菓子屋さん。なので、住宅ではなく新しい店舗かとも思ったのですが。

真相は、、、

「カラーサンプルと施工後のイメージが違ってこうなった!」

なんと意図した色ではなかったんだそう。どうしてこうなってしまったのでしょうか。

外壁やお部屋の壁紙などを決めるときに重宝するのがカラーサンプルブック。
色選びの強い味方なのですが、台紙に貼ってある小さなサンプルの場合、色の「面積効果」と「対比効果」の影響を考えておく必要があります。

前述の元駄菓子屋さんは「小さいサンプルではもっと薄い紫に見えたんだけど、全面に貼ったらすごく濃くなって驚いた」とのこと。

これは、色の面積効果と呼ばれる現象です。使用面積の大小によって色の見え方が変わってしまうんですね。

一方、こちらの図は色の対比効果を示したもの。
全く同じピンク色なのですが、背景色によって印象が違いませんか?
これは「明度対比」といって、明度差のある色同士を並べた時に起こる現象です。
カラーサンプルブックでは、サンプル本体と台紙の部分との明度対比が生じます。

サンプルと施工後のイメージ違いを防ぐには、なるべく大きなサンプルを参考にすると良いでしょう。

新築住宅をお考えの方は、ぜひ建築会社さんに相談して下さい。
大きめのサンプルを取り寄せてくれたり、パソコンでのカラーシミュレーションを作成するなど、色々な工夫で力になってくれるはずです。

メーカーのショールームや住宅展示場に行って、実物に近いサイズ感を体感するのもよい方法です。

大きな面積の色選びには、大きめサイズを参考にしてくださいね。

ちなみに、元駄菓子屋さんは、数年経ったらもっと無難な色に塗り替えたいそうです。
「思ってたのと違う?!」というショックは事前に防ぎましょう!