ハウスガードシステム
みなさんこんにちは、花粉の季節到来…スタッフNです。
花粉症の人にとって本当に苦しい季節。
ニュースでスギの木から大量の花粉が舞う映像がよく使われますが、見るだけで「うわぁ~」ってなりますよね。
現場の大工さんも花粉症がひどくて、ヨーグルトが花粉症にいいと聞いたらしく、ヨーグルトを食べるようにしているとの事。私も早速マネして、ヨーグルトを食べています。
ぜんぜん花粉症じゃないですけど…
ただヨーグルトが食べたいだけでした(笑)
花粉で真剣に苦しむ皆さん、本当に申し訳ございませんでした(炎上防止の謝罪)
さて、時として人を苦しめるスギやひのきですが、住宅の構造材としても使用され、家づくりにとってはとても大切な存在です。
先日、そんな構造材に関係する、「ハウスガードシステム」という株式会社コシイプレザービングさんの提供している仕組みの研修を受けたので、その内容を報告したいと思います。
まずハウスガードシステムとは、
1 シロアリの侵入阻止
2 緑の柱を使う
3 錆びに強い釘と金物
という3つの対策を行った家づくりのことを言います。
今回は、その中でも先日(2/24)スタッフSがブログでも取り上げた「緑の柱」と言われる構造材を、少し突っ込んで紹介したいと思います。
通常は現場で薬剤を塗布処理して防蟻しますが、「緑の柱」は工場で薬剤を加圧注入しているので、木の表面だけではなく、内部まで薬剤が浸透して長期にわたり建物の骨組みとなる構造部分を守ってくれるのです。
実際に塗布処理と加圧注入した木材の断面図がこちら
塗布処理ですと、もし表面部分をシロアリに突破されたら、あとは食べ放題状態ですね…
それに比べ、加圧注入されたものは内部まで薬剤が浸透していることがわかります。
ここからは私が衝撃を受けた内容です。
衝撃1 閲覧注意 生きたシロアリ
シロアリをペットとして育てていて、研修時には生きたシロアリを持参してきます。
ちょっとわかりにくいですかね。
アクリルケースの中に小さな木片を入れ、それを寒天で覆います。寒天の向こう側にシロアリを投入して動向を観察するキットです。ただ、寒天バリアは速攻で破られ、木片にシロアリが群がっています。
シロアリは基本的に目がないらしく、鋭い嗅覚で食べ物に向かい突き進むという食用旺盛わんぱくな生き物です…他人とは思えない。もしや前世か…
衝撃2 シロアリ被害にあった木
被害にあう前の木
キレイな形状で、手に取ると結構な重量感があります。
シロアリに食い荒らされた木
軽っ!!スッカスカです。この状態になるのに数ヶ月ほどだそうです。
もし自分の家の柱がこうなってたらどうですか?構造計算だの、耐震等級3だの立派な証明書があっても全く意味がないですよね。
ちなみにこれが「緑の柱」
薬剤分なのか素の木材より少し重量がありますね。
研修では、シロアリだけじゃなく、湿気などで腐食してしまった木の強さを比べるキットもあり、腐朽菌におかされた木がどれほど弱いかも知ることが出来ました。
という感じの、なかなか面白い研修でした。コシイさんは、シロアリ被害をなくすために徹底的にシロアリの習性を研究して、どこかで建物の解体現場があると聞くと、解体中の建物を見にいき、木部の腐れやシロアリの跡がないかなどを調査するほどの熱心な会社で、担当者も超マニアックな内容を、すさまじい熱量で語りかけてくれます。
私も住宅ローンなど、語りだすと超マニアックなタイプですので、同じにおいを感じました。
ハウスガードシステムを詳しく知りたい方は、コシイプレザービングさんのHPをご覧ください。
https://www.house-g.com/
地震に強い家は当然ですが、建てる事が目的ではなく、そこで家族が暮らすことが目的なので、「本当に長持ちする家」について考えさせられる充実した研修でした。