築100年住宅とモザイクアート体験記 -前編-

皆さんこんにちは。
多趣味なスタッフNです
この時期の休みと言えば釣りですが、
先日、とある事情でモザイクアートの体験に行ってきました。
せっかくの体験なので、今日はそのお話を。
とある事情...どんな事情でしょうか、気になりますよね?
そこまで皆さんが気になるようでしたら、その事情をお話ししましょう。
PTAの役を決めるくじ引きで、「委員長」の座を引き当てたからです...
PTAで毎年「ゆとり講座」と言う講座を開催しているようで、
その講座の段取りをするのが、私の所属する委員でした。
話し合いのもと、今年度の講座が、「モザイクアート」となったわけですが、
誰も経験したことがなく、参加募集をかけようにもどんなものか説明ができない。
という事で、新委員長Nが代表して、事前に全く関心のないモザイクアートに、
独りで、休みに、往復2時間以上かけて、実費かけて行ってきたという事情です。
体験は講師の方の工房で行いましたが、北設楽郡設楽町と言う場所にあり、
緑あふれる自然に囲まれた地域です。
軒の出のある昔ならではの古民家と言った感じの住宅兼工房で、
聞くところによると、建物はなんと築100年との事。
築100年...その言葉で、委員長Nは本来の目的を忘れ、
気がつくと住宅スタッフNとなっていました。
普段は住宅関係の仕事をしていることを伝え、許可を経て写真を撮らせて頂きました。

梁もしっかりしていて、100年と言う歳月を感じさせない力強さのある建物です。
玄関(入口)に入ると、通り土間があり、奥に抜けることが出来ます。

建具もよくある工場生産のメーカー品とは違い、大工さんが造ったものだと思いますが、
この建具は、隣の家を解体するときに、もらってきたものとの事です。

たぶんこの辺は同じ大工さんが建てたんじゃないかな。だからピッタリでした。(笑)
って感じでご主人が話してくれました。
住み継ぐ人も減ってきて、解体されることも増えてきたようですが、
それでも2軒隣は江戸時代の建物との事でした。
ご夫婦で工房を営まれていて、もともとは設楽町の方ではなく、
旦那さんは京都、奥様はイタリア出身でとの事でしたので、
なんでまたここで?と率直な疑問をぶつけると、
奥様がこの建物を気入ったとの事です。
日本で築100年と言うと、ビックリするような建物ですが、
イタリアでは築200年とか300年とかも珍しくないとの事。
もちろん構造も全然違うので、比較するものではないかもしれませんが、
日本の中古住宅の市場は、築30年ともなると、建物価値はほぼゼロで、
土地の価値が取引価格となるケースや、解体更地渡し相談可となっていたりします。
その中で、築100年の住宅に暮らす決断をしてもらえたことは、
家造りに従事する者として嬉しく思います。
とは言え、築100年住宅の冬は過酷な冷え込みのようです。
内窓を設置したりすると変わりますよー。ってちょっとだけ営業しておきました。
と言う感じでルームツアーをさせて頂き、再び委員長Nの顔となった私は、
ついにモザイクアートという、未知なる世界への扉を開くのでした...
To be continued
