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数字でみる住宅 ―耐震編-

2022/11/11



皆さんこんにちは、減量真っ只中スタッフNです。
(ダイエットより、減量っていう響きだとアスリートっぽくていいですよね。)
先日、メタボリックシンドロームのリスクが高い方を対象とした全国健康保険協会の特定保健指導の面談を無事終えました。
非常に丁寧な説明と、食に対するアドバイスを頂き、無理のない提案をしてくれました。
面談の最後に、「チャレンジ宣言」という用紙に半年後の目標体重と、それに向けて取り組む具体的な行動を3つ決めて記入しました。
私のチャレンジ宣言は以下の通りです。

●目標体重

●具体的な取り組み
1、大盛り控える
2、ジム週2行く
3、減塩調味料にする

この宣言も最初は、大盛禁止って書いたんですけど、担当の方から、
メガネを指でクイって(少し光ったような)感じで、「本当に禁止でいいんですか?」って、ファイナルアンサー?的な圧があって、禁止⇒控えるに変えました。
無理をしすぎると続かないので...という優しさにあふれた確認でした。
最後にこんな素敵なお土産ももらっちゃいました。



こうやってしっかりした数字基準があると、自分がどのくらいの位置にいて、あとどれだけ頑張ればいいのかがわかっていいですよね。

という事で、今日のテーマは「数字」です。

住宅のアピールとしてよく使われるワードで「高性能」というものがあります。
なんか響きはいいですよね。じゃあその高性能の基準ってなんでしょう?
どこからが高性能なのかという明確な線引きがあるわけではなく、各社の感覚によることが多いのが現状です。
でも実は、健康診断の検査結果が数値で表されるように、住宅においてもその性能を数値で表すことができるんです。

そこで高性能入門編として、
押えておきたい3つの数値に関してお話したいと思います。
それがこの3つです。
耐震等級
断熱等級
隙間相当面積(C値)

今回は①耐震等級について注目していきます。②や③に関しては、また近いうちにUPします。
この中で最も馴染みのある①耐震等級ですが、こんな感じに分かれます。



等級1から等級3まであり、等級3ともなると、警察署・消防署レベルって驚きですよね。
ここ最近は耐震等級3をうたうメーカーが増えてきました。

ちなみに建物には建築基準法と言って、これ以上の基準で建築をしてくださいという基準が決められています。耐震等級1とは、建築基準法で最低限クリアしていなければいけない義務のレベルで、等級2や3は一般的な広さの木造2階建て住宅においては、義務ではありません。
では、耐震等級1の住宅とはどんな住宅をさすのでしょうか。
調べてみると、こんな書かれ方をしていました。

まれに(数十年に一度程度)発生する地震力に対して損傷を生じないし、
極めてまれに(数百年に一度程度)発生する地震力に対して倒壊しない住宅

補足をすると、数十年に一度程度の地震とは震度5程度で、数百年に一度程度の地震は震度6強~7の地震を指すそうです。
深掘り大好きな私は、過去の地震を調べてみました。
リンク先:日本気象協会tenki.jp
https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/entries/

2012年11月~2022年10月まで10年間のデータを見てみると、

震度5弱 69回 震度5強 33回
震度6弱 14回 震度6強  6回
震度7  3回

という結果でした。全国データなので一概に言えませんが、こう見ると耐震等級1の「数十年に一度」や「数百年に一度」という想定頻度が適切なのかが微妙に思ってしまいますね。
特に熊本地震のように同一エリアで連続して震度7クラスの地震が発生すると、等級1では損傷はもちろん、倒壊してしまった住宅もあるようです。
こうした背景もあり、自らの判断で耐震等級3を標準とする住宅会社が増えてきたのでしょう。耐震等級には3より上はありませんので、最高等級3は高性能と言えるのかもしれませんが、個人的にはそれが当たり前の性能になって欲しいと思います。

家は安全であるべきですが、「基準をクリアした家=安全な家」ではないというのが現状です。住宅性能に関する基準は徐々に底上げされてきていますが、まだまだ十分ではないと感じています。
Fularika加盟店は、最低限の基準ではなく、必要だと考える水準でのご提案をさせて頂きます。
という事で、今日は耐震等級について取り上げてみました。