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彩時季 -9月- 後編

2022/09/05

皆さん、こんにちは!
「Fularika」スタッフKです。

今回の扉写真は、コスモス(秋桜)です。
通り雨が過ぎた後、何事もなかったかのような静けさが一瞬だけ訪れます。
そんな一枚。

さて、前回の続きです!

秋のお彼岸の頃になると何の前触れもなく急成長して咲き誇る「ヒガンバナ」が印象的ですよね。
子供のころは「ヒガンバナ」より「曼殊沙華」と呼んでいた気がします。
地方によって呼び方がいろいろとあるようですね。
死人花、地獄花 ← 恐しです
大人になってから「曼殊沙華」が梵語(サンスクリット語)で「赤い花」だと知りました。
なんと そのまんまじゃん!
法華経では「天上の花」だそうです ありがたや ありがたや です。
「リコリス」とも呼ばれますが、こちらはギリシャ神話の女神ですよ!
やはりただならぬ花だ。
でも毒あります。子供のころは知らずに平気でむしって遊んでいましたがね。
(毒があるのは球根、飢饉のときには毒抜きして食用にできる救荒植物)
被害が無かったのは単純に運が良かっただけですね。

とは言え郊外の土手沿いを青空バックに咲いているのを見ると「秋だなぁ~」と感じて気持ちが和らぐ花ですね。
はっ! これこそが「天上の花」の効果か!
なんてお話。

写真は雨の日の一枚
静かに降り注ぐ雨が連なる雫となり
ちいさな生き物の雨宿りの軒先にもなる
雨の日は急ぎ足で通り過ぎてしまいがちですが
たまには足を留めてみるのも良いですよ

雨が上がれば、夕焼け空が一段と美しくなるのも秋。
秋の空には赤トンボ 俗に言う赤トンボ は赤いとんぼの総称。
代表的なトンボの種類はアキアカネです。
5月から6月に掛けて生まれるのですが、夏の最中に見かけないですよね?
どこにいるのでしょうか?
実はアキアカネは長距離移動が得意な昆虫。
夏の間は涼しい山の上で過ごしているんですよ。

写真は夏の長野県、美ヶ原高原 思い出の丘付近 標高1930m
トンボにとっても避暑地なんですね(笑)

【ちょっと豆知識】
トンボの複眼をよく見て下さい!
前方から上方に向けて赤くなっていますよね。
これは赤の波長を吸収出来ずに反射しているから。
つまりは赤い光を認識できていないということ。
♪夕焼け小焼けの赤とんぼ と歌われるけど、
当の本人たちは茜色に染まる夕焼け見れていないんですよ。
上方の青空からやってくる敵の存在をいち早く察知するようになっている。
もちろん下方の複眼はいろいろな色を見られるそうです。
面白いですね。
ちなみに蝶の複眼は全域で様々な色を認識できるようです。
好みの花の色を見極めて蜜を探し出すのでしょうね。
カマキリの複眼はなんと360度見渡せるそうですよ。

長くなりそうなのでまたいつかお付き合いを。

最後に茜色に染まる空を!
雨上がりの水たまりが美しい。

まだまだ暑い日は続きますが、皆さんも「秋」を楽しんでください!