Blog
ブログ

「Fularika」床板の話

2022/07/25

皆さん、こんにちは!
「Fularika」スタッフSです。


最近、ようやく蝉の声が聞こえるようになってきましたね。
それと、気が付いたことがあるのですが今年は蚊が少ないと思いませんか?
両方とも早い梅雨明けのせいでしょうかね、蚊が少ないことで生態系に変化はなさそうですが(たぶん)、あの痒みに耐える回数が少ないことは大歓迎です。
ちなみに蚊に刺されても掻かずに我慢します。大人なので!


さて、今回は「Fularika」展示モデル “MORI NO IRO” に使用している素材について少しお話してみようかと。


“MORI NO IRO”で使用している内外装の木材は国産無垢材にこだわっています。外壁の羽目板や床板、天井羽目板などがそうなのですが(建具も無垢ですがニュージーランド産で国内加工されたものです)、今回はその中でも床板をご紹介したいと思います。


上の写真を見てわかる方は通ですね!


そう、俗に言うパイン材です。マツ科の針葉樹で樹種は赤松です。生まれは信州、長野県。
皆さんの信州のイメージはどんな感じでしょうか?
雄大な山々を有しそこを源とする清らかな水の流れ、山岳リゾートや一面のリンゴ園…
一般的にはこんな感じでしょうかね。
独特の自然環境の中で長い年月を経て育った赤松。
本州から九州まで広い範囲に分布する樹ですが、信州の赤松はことさら美しい木目が特徴なのです。節(目のように見える木目です、実は苦手な女性が多い!)がとても少ないことも、木目の美しさを際立たせる一助ではないでしょうか。


実は “MORI NO IRO”の外観デザインは、信州・安曇野の背が高く香り高い赤松の木や、明るい日差しに透けた美しい葉脈の広葉樹が織りなす森の一角に建っていそうな家をイメージしたのです。


赤松は樹皮が赤みをおびている特徴からついた名前で女松とも呼ばれるそうです。黒松(雄松・男松)に対して赤松の葉が柔らかい所から、女性を連想させるとの事。
赤松の花言葉は「不老長寿」、どうです、縁起良くないですか(笑)
松の花(あのニョキっとしたやつ)って、花らしい印象が無いのですが花言葉ってことは花なのですね。
※余談ですが、クリスマスツリーに使う「もみの木」はラテン語でアビエス「永遠の命」だそうです。これもかっこいいなぁ!


無垢床は素地に素足でふれてもらいたいのですが、耐久性やメンテナンスを考えると表面には塗装を施したい。
こだわりは塗料にもと言うことで、ドイツの自然塗料リボスを施してあります。
リボスは「健康に害のある成分は、天然物でも使用しない」というコンセプトを貫いているアレルギーに対応した自然塗料なのです。
針葉樹向けと広葉樹向けの塗料があるのもこだわり心をくすぐります。


“MORI NO IRO”の内装は今回の床板も含め、それぞれの素材の質感を高め合うようにナチュラルなテイストに仕上げてあります。
無垢材の質感は小さなサンプルでも十分伝わりますが、スタッフOさんがブログ【色のイメージ違いを防ぐには】でも言及しているように、展示モデルで実感していただくことをお勧めします。
(見学予約フォームにて受付中です!)


日本の建材市場には、幸いなことに国産含め様々な国から種類豊富に無垢材が集まっています。
昨今のウッドショック絡みで入手困難なものも増えていますが、無垢材の特徴(お手入れ方法・経年変化など)を知っていただいた上で、マイホームの素材選びを楽しんでいただければと思います。


「Fularika」“MORI NO IRO”はカスタマイズに対応していますので、無垢材の取り扱いって面倒なんでしょ?とか他の素材がいいな!って方も、ぜひ加盟各社に問い合わせてみてください。経験豊富なスタッフがお手伝いさせていただきます!